- マンロー・リーフ 作
- ロバート・ローソン 絵
- 岩波書店
- 1954年12月10日発行
《あらすじ》スペインの牧場に住むおうしの「フェルジナンド」はお花が大好きです。他の仲間が角を突き合って遊んでいても、フェルジナンドはひとりコルクの木の下で、大好きな花の匂いを嗅いで静かに過ごします。みんなが大きくなったころ、闘牛士たちが、とびきり大きく乱暴な牛を探しに牧場にやってきます。他の牛たちは、憧れの闘牛場に行きたくて、角を突き合い大暴れしてみせますが…。
《おすすめ》70ページに渡り牛の絵が満載の読み応えのある絵本!大好きなお花に囲まれて幸せそうなフェルジナンドは可愛くて、周りに流されない心の強さがカッコいいです。お母さん牛は他の牛と関わらないフェルジナンドを初めは心配しますが、彼がただ花が大好きなんだとわかると、その個性を認めて受け入れます。そんな親子の絆も温かい、とっても素敵な絵本です。