「牛がおしえてくれたこと」
2024年6月13日 緑書房より著書「牛がおしえてくれたこと」を出版することとなりました。フォト・エッセイという形で、愛らしい牛たちの写真もたくさん掲載しております。
私が牛を好きになったのは、1994年に大阪府立農芸高校に入学したことがきっかけです。牛との出会いから今年の春でちょうど30年を迎えました。そんな私自身が高校時代に牛と過ごす中で経験したことや、磯沼牧場(東京都八王子市)での息子の酪農体験を通して感じたことから、牛や酪農の魅力、命の尊さが伝わるようにと、30年分の想いを込めて書き上げました。
全国の酪農家の皆さまや、牛好きな皆さま、また食に興味のある方や、子育て世代、お子さん自身にも、たくさんの方に手に取っていただけたら嬉しいです。本書が「食と命」について考えるきっかけとなりますように。
書籍情報
牛がおしえてくれたこと
著・写真:高田 千鶴
判型:A5判(横)、144頁
出版社:緑書房
ISBN 978-4-89531-958-4
定価:本体2,400円(税別)
2024年6月13日書店発売予定
内容紹介(出版社より)
命の輝き、愛情や感謝の気持ち、別れの痛みーー
半生を通じて牛に携わってきた牛写真家の著者が、人生経験を重ねていくうちに気づいた「牛からおそわった、たくさんのこと」を命の煌めきに満ちた牛たちの美しい写真とともに紹介するフォトエッセイ。
経済動物である牛の世話をすることの楽しさとはかなさ、酪農を中心とした畜産業の仕事の実際、子どもたちに牛と触れ合う場を提供する酪農教育ファーム活動なども紹介し、誰にとっても普遍的なテーマである「食と命」について、考えるきっかけを与えてくれる一冊。
第1章 牛と感じる四季
第2章 牛とともに
第3章 子どもたちへ ~酪農教育ファーム~
第4章 カウボーイ・カウガールスクール
第5章 あたらしい命
第6章 心を揺さぶる
第7章 生きた証を
お取り扱い店
【実店舗】
- TOKYO FARM VILLAGE(東京都八王子市)
- 有隣堂セレオ八王子店(東京都八王子市)
※数量限定のおまけ付きです
ほか、全国の書店にてお取り扱いいただいています。在庫のない場合もございますので、書店にてご確認いただくか、在庫検索サービスなどもご活用ください。
\ありがとうございます/
皆さまにお買い上げいただき、また応援していただきましたことで、発売日初日にAmazonの畜産・獣医学カテゴリで売れ筋ランキング1位となりました!ひき続き、たくさんの方に手に取っていただけるよう頑張りたいと思います。
みなさまの声(ご感想)
だんだんと本がお手元に届きはじめ、少しずつですがご感想をいただいております。あたたかいコメントをありがとうございます。一部ご紹介させていただきます。(順不同)
八王子在住の牛カメラマンの半生の集大成!! 牧場の多面的価値と子供達が健やかに成長する牧場のこころみ!! 見事にカメラは捉えエッセイはハートフル!!☺︎牛達のハートが伝わるカメラアングル、牧場で働く人の心の機微、牛の成長と子供達の健やかな成長の喜びが優しいアングルで活写され感動的で牛達への愛情が伝わってきました!! ぜひたくさんの方々に読んでいただきたい素敵な力作でした。
牛との出会いや、牛写真家になろうと思ったきっかけが、大変恐縮ながら、自分の経験と通じるところがあって、とても共感できました。今、世間を取り巻く家畜やお肉を食べることへの意見に対しての想いも、いろんなことが腑に落ちて、読んでいて清々しい気分になりました。
そんな高田さんが撮る写真だから、こんなに惹かれるんだなぁと、そこも腑に落ちました。これからも素敵な写真楽しみにしています!
こんなにも一つ一つの言葉に心を打たれながら本を読んだのは初めてかもしれません。読みながらたくさんの感情や想いが溢れ出てきました。息子さんが命と向き合う姿にも込み上げるものがありました。
中でも、最後に書いてあった「牛はヒトが生きるための資源となる動物ではありますが、それ以前に、心を持って生きている動物だということを、私自身が忘れないために。」という言葉。
牛一頭一頭に個性があり感情があるってことを伝えたくて、産まれた牛に名前を付けていた時の気持ちを思い出させてくれました。その時の気持ちをいつまでも忘れずに、これからも一頭一頭の牛と向き合いたいです。
また、普段飲んでる牛乳や食べているお肉の背景にはそういった大切な命が存在しているということ。その命に想いを馳せることのできる消費者でありたいし、生産する側のひとりの人間として、どんな想いを持ってその命と向き合っているのか伝えられる人になりたいと思いました。他にも心揺さぶられる大切なことがたくさん書いてあるので、牛好き、牛乳好き、お肉好き…ひとりでも多くの人に読んでほしいなと思います。牛の可愛い写真もたくさんありますよ〜
写真の素晴らしさはもちろんのこと、高田さんの綴る言葉にも共感するところばかり。幼少期からの自分自身の経験も重なって、気付けば涙が溢れていました。
(中略)
牛との暮らしは出会いと別れ、喜びと悲しみ、迷いと決断…その繰り返しでそれらを言語化するのってなかなか難しい。ただ牛が好き!可愛い!だけでは続けていけない仕事だからこそ、そういう想いや葛藤を原動力に変えてここまでなんとかやってこれたような気もします。
2児の母となり、娘たちが牛の世話をやりたがるようになった今は今後の娘たちも経験するであろう心の動きに寄り添っていけたらな、とも思います。これから家族で大事にしていきたい一冊が増えました。
写真絵本のよう。牛の表情も 景色も 子どもたちと牛のつながりも 高田さんの深い愛情も みんな美しいです。牛がこんな表情をするんだと感動します。
ページをめくると、まず目に飛び込んでくるのは牛さんの美しい写真。次に、高田さんと牛さん、酪農家の皆さんとのかかわりが紹介されています。
(中略)
ただ美しいだけの写真集ではなく、うしさんを通して命の大切さを知る、そんな高田さんの想いが綴られているのです。牛好き、牛乳好きな皆さんだけでなく、これから子どもを育てていく若いご夫婦にもぜひ手に取ってほしい。そう感じた余韻の残るフォトエッセイでした、おススメ。
牛写真家の高田千鶴さまのご新著『牛がおしえてくれたこと』(緑書房)あふれんばかりの牛への想いがぎっしりと綴られています。
(中略)
高田さまの写真作品のなかで 牛たちはいつもやさしい目と表情をしていて「本当に牛が大好きでやさしい気持ちで一頭一頭の牛と向き合っておられるんだな」と常々感じていましたが このフォトエッセイを拝読して「牛ってやさしいいきものなんだな」と 大切なことをおしえていただきました。
〈命を産み育み、分け与える〉
家畜として生まれた牛たちの宿命 食物連鎖といってしまえばそれまでですが 牛たちはその限られた「生」のなかで 人間にも仲間にも愛情を示し 一心に信頼して生きている 瞳に宿る〈やさしさ〉がその証
牛に限ったことではありませんが 人間は生きるためにやさしいいきものの その大切な命をいただいているんだから やさしい人になれるようになりたいな そう思わせてくれる一冊です。
彼女が撮る牛の表情が豊かなのは、そこに牛と高田さんとの「心の交流」があるからなのだろう。写真を見ていても、文章を読んでいても、「ほんまに牛が大好きなんやなあ」というのが伝わってくる。牛と関わることは、その人の人間性にも大きな影響を与えるのだろう。僕は高田さんとは古い友人で、雑誌の仕事でインタビューをさせてもらったこともあるけれど、「嘘のない、素直な人」という印象を持っている。その人間性は今思えば、牛との関わりによって育まれてきたのかもしれない。だとすれば、彼女が自分の子どもにも、牛との関わりを持たせてあげたいと思うのは当然のことだろう。そこでの学びを言語化することはむずかしいけれど、それはたぶん、長い人生を生きる上で最も大切な種類のことだと思う。
日々牛の世話をされている酪農家さんたちの言葉にも、はっとさせられるものがたくさんあった。言葉に頼りがちな僕たちは、言葉以外のコミュニケーションが苦手になっている。でも、言葉をしゃべらない動物と接している酪農家さんたちは、そんな、本来は「あたりまえ」のことを、改めて僕たちに教えてくれる。
(一部抜粋)
SNSや販売サイトのレビューなどでもぜひ、ご感想をいただけますと幸いです。(SNSの場合はぜひ、ハッシュタグ #牛がおしえてくれたこと をつけていただけたら嬉しいです)それぞれに、いろいろな想いがあるかと思いますが、受けとめて、これからも自分なりに牛と向き合っていけたらと思います。
末筆となりますが、本書の制作にあたり、写真を掲載させていただいた皆さま、想いを寄せてくださった皆さま、励ましてくださった皆さま。関わってくださった皆さまに心よりお礼申し上げます。
2024年5月 高田千鶴