希望の牧場
- 森絵都 作
- 吉田尚令 絵
- 岩崎書店
- 2014年9月30日発行
- 32ページ
- 21x28cm
《あらすじ》2011年の東日本大震災で被災した福島県の牧場の、実話をもとにした絵本です。原発施設の20キロ圏内にあった牧場で、ここから出ていけ、牛を処分しろと言われても決して牛飼いをやめず、たくさんの人に支えられ、いつしか「希望の牧場」と呼ばれるようになった吉沢正巳さんのお話です。
《おすすめ》『なあ、牛飼いってしってるか?』と、語り口調の文章と、力強さと愛情の溢れる絵。『希望なのかな。希望になるなら、いいけどな』吉沢さんの葛藤や決意の言葉がすっと心に沁み、涙なくしては読めません。
十数年経った今もなお、牛たちはそこで生きています。全ての牛の寿命が尽きるまで飼い続けたいという吉沢さんの強い想い、本当に凄いと思います。たくさんの方に読んで頂きたい一冊です。