ありがとうもぐらのゲンさん
- 内田麟太郎文
- 古川麻澄絵
- 童心社
- 2010年10月30日発行
- 32ページ
- 26.6x19.1cm
《あらすじ》
おかあさん牛と離れて暮らす子牛のモーは、うんちをするのが恥ずかしくって、誰も見ていない場所でこっそりうんちをします。すると土の中からモグラのゲンさんが出てきて、モーに「いつもうんちをしてくれてありがとう」と、子牛のうんちが役に立つことを伝えます。そこへハトが飛んできて、おかあさん牛が病気だと知り…。
《おすすめ》
前半では、牛のうんちが土に還って、草花が育ち、土の中には虫がいて、それをモグラが食べて…と、生命の循環が伝えられ、後半はおかあさん牛の病気を知ったモーが、夜の闇の中、ゲンさんの励ましで勇気を出しておかあさん牛に会いに行く道中が描かれています。初めにモーに「ありがとう」と言ったゲンさんが、今度はモーから「ありがとう」を言われる、心温まる物語です。
実は挿絵を描かれている古川麻澄さんから、ちょうどこの絵本が出版される少し前に、牛の絵を描きたいので東京で牛を見学できる牧場を教えてほしいとの問い合わせをいただいて、磯沼牧場を紹介したので、それがこの絵本に繋がっているのかな〜と、密かに思っています^^