- わだよしおみ
- わかやまけん
- こぐま社
- 1980年10月20日発行
- 25.5×19.5cm
- 48ページ
《あらすじ》会津の民芸店で、今できたばかりの赤べこが遠くを見ています。「あそこに見えるのは何だろう。ぼくと同じ色だ」そうつぶやくと、まわりのおもちゃが、あれは会津磐梯山で、秋の紅葉で赤いのだと教えてくれました。やがて売られていった赤べこが、家の窓から見える会津磐梯山が白くなっていることを不思議に思っていると、こけしが「雪が積もったから白くなった」と、お山は色が変わるのだと教えてくれます。どうしても近くでお山を見てみたくなった赤べこは、どてん、と転がり落ち、いろんな動物の助けを借りて、お山に向かいます。
《おすすめ》なぜか途中から自力で歩けてしまう赤べこさん(笑)ですが、助けてくれる動物や、いじわるな動物に出会い、一年かけてお山にたどり着きます。その間、移りゆく季節に、変化していくお山の色。絵本「こぐまちゃん」シリーズでおなじみのわかやまけんさんらしい優しい色あいが素敵で、赤べこさんや動物たちの絵がとにかく可愛いです。読み応えもある楽しい作品です!