懐かしさを感じる静かな里山の牧場
高尾山に程近い里山の、昭和27年(1952年)創業の牧場。自然が豊かで、風の音と、鳥の鳴き声と、ときどきヤギの鳴き声が静かに響き渡る、とても居心地の良い牧場です。現在はお休み中ですが、搾乳体験の際には「ウシ塾」と題して、参加者の年齢や経験などに合わた内容で、長い時には1時間でもお話をしてくださるのだとか。酪農という仕事の理解を深めることが「東京で酪農をつづける意義なのでは?」と、市内の小学校での酪農教育活動にも参加されています。
とっても可愛い子牛たち。優しい瞳と長いまつ毛が素敵ですね^^
ほかの子牛たちの頭上からひょっこり顔を覗かせる、ちょっと大きめの子牛ちゃん。
なんだか真剣な眼差し!
愛情いっぱいに育てられて、みんな人懐っこいです。
でもちょっとドキドキしながら離れて見つめてくる子も。この子、目の上に太い眉みたいなのがあって、可愛すぎます♡
子牛ちゃんたちは寄り添って暖をとります。近すぎて じゃま?笑
真っ白なヤギさん!愛嬌があって可愛いです♬
母さん牛の牛舎
牛舎内は通常は立ち入り禁止ですが、取材で中に入れていただいたので、ご紹介させていただきます^^
穏やかな牛さんたちです。
外出していたお父さんが戻ってきてエサ前を掃き出すと、なになに?っと注目する牛さんたち。
コロナ禍であまり良い乾草が手に入らないということですが、その分、固まったロールの草をご自分でほぐす作業を通して、これまでが恵まれていたのだと実感し、感謝の気持ちが強くなったというお父さんです。
一気に食べ過ぎでは?笑
美味しそうに食べますね^^
待ちきれなくて一輪車から盗み食いです^^
ごちそうさまでした^^
5世代同居の奇跡!
たくさんお話をしてくださった中で、一番感動したのがこのお母さん牛。2012年7月生まれでこのとき10歳で、なんと、娘の娘の娘の…と、5世代の家族が同時に牧場で暮らしていたんです!!!
まずは娘!(2016年1月生まれ)
孫!!(2019年1月生まれ)
ひ孫!!!(2020年11月生まれの双子)
そして玄孫(やしゃご)にあたる赤ちゃん牛!!!!
ずっとメスの子牛が生まれる確率もすごいですし、乳牛は何度も出産を重ねてお乳の出る量が少なくなると淘汰されるので、5世代に渡ってみんながずっと元気で、同じ時代を生きていられたということは本当に素晴らしいことなんです。「大切」にされている、この一言に尽きます。
※記事を公開した2023年1月現在には、初代のお母さん牛は出荷されていて牧場にはいません。そのくらい奇跡的なことだったのだと、改めて思います。ほんの一瞬の、とても貴重なときに牧場におじゃまできたことが嬉しいです。長い間生きて、たくさんお乳を出してくれてありがとうね。
素敵なご夫妻
ご主人の仁さん。とっても気さくに、たくさんお話しを聞かせてくださいました。
奥さまの友香さん。茅葺き屋根のお家の軒下に座って、牛のこと、家族のこと、いろいろとお話を聞かせてくださいました。(人間の)出産あるあるなどでも盛り上がって、とっても楽しかったです^^
牛がお好きで、ついつい名前をつけてしまうという友香さん。牛たちもみんなお母さんが大好きな様子でした。首をかいてもらって嬉しそう。
掃除中も「遊んで〜」とちょっかいを出してくる牛ちゃん。
ほうきで遊ぶ牛ちゃんも。。なかなか掃除が進まないですね^^
モ〜と甘えてなく声も愛おしいです。。
とっても素敵なご夫妻。ご近所の方々が柿を取りにきたり、堆肥を買いにきたりと、次々にお客さまがいらっしゃって、地域の皆さんに愛されているのが伝わってきました^^
本格的な体験受入れを始めるにはまだまだ整備が必要とのこと。これからの展開を楽しみにしつつ、私も、出来ることがあればお手伝いしたいな〜と思っています!
三神牧場
東京都八王子市美山町927
042-651-3403
https://www.mikami-bokujyo.tokyo/
見学は可能ですが、生産農家さんですので作業のおじゃまにならないようご注意ください。牧場内に売店などはありませんが、三神牧場の牛乳を使ったソフトクリームが高尾山の表参道「高尾すみれ庵」にて販売されています。またカップアイスもイベントなどで販売されていますので、ホームページやFacebookなどをぜひチェックしてみてください!
※この記事は2022年9月に訪問した際の写真を元に作成しています。最新の情報は牧場ホームページでご確認ください。