- マリー・ホール・エッツ作
- やまのうちきよこ訳
- 偕成社
- 1969年8月発行

《あらすじ》春のまきばで美味しい草を食べている牛が「だれかにごちそうしてあげたいわ」と言います。すると、かけすが「僕がおきゃくさまを呼んでくる」と言って家畜小屋の動物たちを誘いに行くのですが、いじわるなかけすは、ごちそうが草しかないことは黙ってみんなをまきばに招待します。動物たちはまきばに来ると、うたをうたったり遊んだり、楽しいひとときを過ごします。 それから牛はごちそうをどうぞと言いますが、そこには草しかありません。犬や猫や豚やとりたちはガッカリして帰ってしまい、その様子を見てかけすは笑い、牛は悲しくなりますが、うまとやぎと子ひつじは喜んで毎日毎日、みんなで仲良く草を食べました。おともだちにごちそうできて、牛はとっても幸せ。
《おすすめ》みんなに好かれなくても、楽しみを共有できる仲間がいてくれるって良いなと、温かい気持ちになります。最後にかけすが歌う歌も可愛くて絵も愛らしく素敵な作品です。