- 新井陽子 文
- 中村英夫 絵
- 福音館書店(かがくのとも)
- 1984年1月1日発行
《あらすじ》日本の北の果て、オホーツクに面した牧場でのお話です。 鼻もほっぺも耳もちぎれそうな程寒い日の夜。真っ暗な中、出産を間近に控えた牧場の窓から明かりがもれています。 「もうすぐ産まれるぞ」とお父さんから連絡をうけまさこちゃんとお母さんも牛舎に向かい、新しい命が生まれます。子牛はすくすくと成長し、春の暖かな日差しの中、広い放牧場へと駆け出してゆきます。
《おすすめ》出産後に子牛が立つまでの描写や日々の酪農の仕事などとてもリアルに描かれていて《音》の表現も豊かで酪農を体験しているような気持ちになります^^ 牛はともだちだから、と、子牛に「とも」と名付けたまさこちゃんも素敵。とてもあったかいお話です。
※かがくのともは予約制で毎月絵本が届くシステムで、この本はずいぶん昔に発行されたため現在は入手困難のようです。ですがとっても素敵な内容なので、どこかで見かけたらぜひ読んでみて頂きたいです。