東京都立瑞穂農芸高校にて、農業高校の先生方へ向けて「農業高校から牛写真家へ」と題し、高校時代の思い出や、卒業してから牛写真家に至るまで、牛写真家としての仕事のご紹介に、親になってみて感じた想いなどを、スライドを使いながら約1時間、講演させていただきました。高校時代の話の中では、牛との別れを思い出して声が震えたりもしましたが、先生方の温かい雰囲気に助けられながら、楽しくお話をさせていただきました。
「牛写真家」という特殊な仕事ですので、子どもたちの将来を考える上での参考になるのかどうか…私で良いのだろうか…という心配はありましたが、じっくり聞いてくださって、質疑応答ではたくさんご質問も頂きました。
頂いたご質問の中にもありましたが、「好きなこと」を仕事にするのは難しくもあり、やりがいのある仕事に出合えず焦る子どもたちの気持ちは、私も凄くわかります。でも!生き方は人それぞれであって、完全な正解なんて無いでしょうし、失敗してもいくらでもやり直すことは出来ると、身をもって感じています。
どんな未来にもそれぞれ楽しいこと、苦しいことはあると思いますが、自分を信じて選んで経験したことは、必ず自分自身を成長させる糧となりますし、まったく畑違いの仕事をしていたとしても、何かを「好き」という強い気持ちを持ち続けていれば、長い人生のどこか思わぬところで、また、ふと交わることが出来るかもしれない。そんな希望を持って、毎日を大切に過ごして行って欲しいなと思います。
農業高校って素敵なところで、講演の初めにも申し上げたのですが、一言でいうと本当に「楽しかった!!!」です。今はコロナ禍で、将来への不安もより大きいだろうとは思いますが、限りある学校生活の中でも夢中になれるものを見つけて、輝ける未来を歩んでいってもらえたらと、心より願っております。
この度は貴重な機会をいただきありがとうございました。