東京23区内で唯一の酪農家である「小泉牧場」さんが、オリジナルブランドの牛乳をつくるべく、クラウドファンディングに挑戦されています!
小泉牧場3代目の勝さんには、著書「牛がおしえてくれたこと」にもご協力をいただいていて、今年の2月に牧場を訪れた際に今回の牛乳のお話を聞かせていただき、とっても楽しみにしていました。
そして僭越ながら、クラウドファンディングに向け私も応援コメントを書かせていただきました。以下、ご覧いただけますと幸いです。そしてぜひ、ご支援や、シェアなどもしていただけたら嬉しいです。
”未来へ繋げたい、東京の宝”
私は牛の写真をメインに撮影しているカメラマンです。カメラを片手に、これまで全国の牧場をめぐってきました。大きい牧場、緑がいっぱいの牧場、レストランのある牧場…。全国にはいろいろな牧場があります。
小泉牧場は東京都23区の中では唯一の酪農家さん。観光牧場ではないため、遊ぶ場所や休憩する場所、売店などもありません。”牛がいる” ただそれだけの場所。ですが、毎日たくさんの人が訪れます。中には地域の子どもたちの顔もたくさんあって、東京という都会の中に牧場があり、動物と触れ合えるということがどれだけ人の心を癒し、どれだけ貴重かということを実感させられます。
私が初めて小泉牧場を訪れたのは2016年のこと。牧場で写生大会があるということで、お手伝いがてらにおじゃましました。子どもたちは勝さんに慣れた様子で話しかけ、牛とふれあい、自由気ままに過ごしていました。聞けば小泉牧場では、毎年近隣の小学校からの牧場体験を受け入れていて、子どもたちにとって牧場は親しみのある場所のようでした。小さいころに小泉牧場で牛を見て育った子が大きくなって親となり、その子どもがまた小泉牧場で牛を見て育つ。そんな子どもたちの笑顔を目の当たりにして、地域にとってなくてはならない、愛される存在なのだと感銘を受けました。
勝さんのイメージを一言で表すととにかく元気!!よく笑って、元気に働いて、いつも楽しそうです。でも!!その裏には並々ならぬ努力と葛藤があるはずです。全国的に酪農情勢が厳しい中で、小泉牧場も一度廃業しようと考え、そんなときに息子さんに「やめないでほしい」と言われ、ご家族で模索しながら、続けていく道を選びました。この「やめないでほしい」は、息子さんだけでなく、この地域のたくさんの子どもたちの“想い”が乗った、とても重みのある言葉だと思います。やめないでいてくれて本当に良かった。私もそう思います。
そして!この度、小泉牧場のオリジナル牛乳が飲めるかもしれないという夢のようなお話を伺いました。モー楽しみでしかありません!この牛乳はきっと、子どもたちの心も身体も健やかにしてくれるでしょう。それが結果的に小泉牧場の発展にも繋がり、未来へと続いていくことを願ってやみません。
微力ではありますが、全力で応援させていただきたいと思います。
牛写真家 高田千鶴