牛とともに 〜「山地酪農」という暮らし方 〜
なかほら牧場では山地酪農(やまちらくのう)という方法で牛を飼育されています。山地酪農では、牛たちは季節を問わず一年中、搾乳時以外を山で過ごします。急な斜面を自分の足で歩きまわり、野シバや野草、木の葉を見つけて食べ、自分たちの力でしっかりと生きてゆきます。
壮大な景色!
広い空の下、美味しい草を求めて歩きまわる牛たちはとても丈夫に育ちます。また牛が踏むことで草木の根が強くなり、”山”自体も強くなります。
斜面でも上手にバランスをとっています^^
歩きにくい土の上もすらすら歩いて渡ります。
綺麗な景色をみて、牛は何を思うのでしょう^^
牛は木の葉も大好きです。
木は身体を隠してくれるし、木の幹で頭をかいたり、自然を上手に使って暮らしています。
おでこの柄が面白い^^
牛の奥に見えるのは搾乳するための搾乳舎。
搾乳舎の手前のスペースには、今はオフィスや製造棟などが立っているようです。建設前の貴重な風景。
牛たちは毎日朝と晩、広大な山から降りてきて、搾乳をし、また山へと帰っていきます。
大人の牛も、子どもの牛も一緒に暮らします。
雄牛さんも一緒です。
歩き回って草を食べたら、少し休憩。
上唇をあげるこの顔は、クサイ匂いを嗅いだときにする「フレーメン反応」といいます。
人が食べられない固い草を食べる牛たち。食事の後は何度も反芻を繰り返してゆっくり消化していきます。
よっこいしょ。
のんびり過ごす時間がとても心地よいです。
寄り添う母子の姿に癒されます
山地酪農の特徴のひとつに、母子の寄り添う姿が見られます。仔牛は離乳するまでの約2か月間ほど、好きなときに好きなだけお母さんのおっぱいから母乳を飲みます。余った分を私たち人間の飲む分としていただきます。このお母さん牛は当時17歳。長く長く、大切に育てられているのが伺えます。
ごくごく
ぴったりくっついて回る仔牛ちゃん。可愛いですね♡
人との距離感
この日動画を撮りに来られていたカメラマンさん。自由に歩きまわる牛たちをよそに、完全にリラックスされていました。牛も、程良い距離を保ってくれています。
中洞さんをご紹介くださった帯広畜産大学 山地酪農研究室の瀬尾先生と、私の母校でもある大阪府立農芸高校の後輩の愛美ちゃん。そして牧場内をご案内くださった石飛さん。楽しい時間をありがとうございました。
山は広いので、牧場内を車で移動。
どこを撮っても素敵な牧場。またぜひおじゃまさせていただきたいです!
なかほら牧場(中洞牧場)
岩手県下閉伊郡岩泉町上有芸水堀287
TEL:050-2018-0110
URL:https://nakahora-bokujou.jp
観光牧場ではないため見学には予約が必要です。有料にて日帰り・宿泊での見学が可能です。ご希望日の1週間前までに牧場ホームページよりお問い合わせください。牧場には直売所などはありませんが、なかほら牧場の乳製品は全国の様々な場所でお買い求めいただけます。オンラインショップもあり。詳しくは牧場のホームページをご覧ください。
※この記事は2010年8月に訪問した際の写真を元に作成しています。最新の情報は牧場ホームページなどでご確認ください。
当サイトにてご紹介している記事は、訪問した当時の情報を元に作成しています。コロナ禍以降、営業時間の変更や、各種体験などを休止されている牧場もございます。牧場に行かれる前に、各牧場の公式ホームページやSNSなどで受入状況をご確認ください。