動物たちの幸せを願って

毛皮について

一枚の毛皮のコートをつくるのに、何匹もの動物が犠牲になっています。

野生のキツネ等を使うときにはよくトラバサミが捕獲に使われます。 トラバサミは、刃のついた輪っかで、手足や頭がつかまってしまった動物は、逃げることもできず発見されるまで何日も苦しんで、餓死するものもいます。 生き長らえても、毛皮業者に見つかって、結局、残酷に殺されてしまいます。

また、毛皮用として飼われている動物たちは狭くて汚い檻にぎゅうぎゅうに閉じ込められて、不衛生から病気になるものや、精神的におかしくなって、共食いしたり自分の赤ちゃんさえ食べてしまったりするものもいます。そして最後は口と鼻をふさいで窒息させられたり、棒で何度も殴られたり、電気を流されたりして、殺されてしまうのです。

見栄えはきれいな毛皮のコートでも、たくさんの動物の犠牲の上に作られているのです。

北極などの極寒の地で、生きるために自ら動物を殺して毛皮を着る人もいると思います。そういった人たちを責めるつもりはありません。ただ、毛皮じゃなくても防寒に優れた繊維がたくさんある日本で、ファッションとして毛皮商品を買う理由が、どこにあるのでしょうか…。

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